苔を植えてみた

ウッドデッキ横のスペースは、石がごろごろ転がっているだけの荒れ地だった。

ここをちょっとした魅せるスペースにすべく、作業開始。でかいスイカくらいある石や、昔の家の基礎?に使われていたと思われる1.5mくらいの長い御影石を、あーでもないこーでもないと言いながら並べて行く。特に設計図があるわけではない。排水管の丸いふたが思いのほか大きく、隠すのに苦労した。瓦一枚では隠れず、トイレの腰板につかった大谷石のあまりと、瓦2枚を使ってなんとか隠した。いざ必要なときは、瓦と大谷石の板だけ外せば、苔は痛めずに済む設計。

それらしく石や瓦が配置できたところで、表面に水を撒いて少し泥状にしたところに、苔を置いていく。苔屋さんで聞いたのだが、苔には根がないらしい。乾いた地面に苔を置くと、強風で飛ぶこともあるとか。畳半畳くらいのところに苔を並べるのに、1時間くらいかかった。その上から、苔屋さんに言われた通りに芝の芽土をかけていく。ところどころ緑に見えるけど、全体としては茶色いだけの区画になった。ついでに、鎖樋の下に瓦で囲いを作って、那智黒を詰めてみた(これだけで1時間半くらいかかった・・・)。
終わってみて気付いたが、写真手前が蓬莱山、そこに向かう舟石、瓦は翼を広げた鶴で、奥の丸っこいのが亀、鎖樋は登竜門に見えないこともない・・・見えないか・・・

これから徐々に寒くなっていくので、青々とした苔が楽しめるのは、来年の梅雨時頃になるのだろうか。ちなみに苔屋さんはこちら。日当りが良よくないとスギゴケは無理だそうで、今回はスナゴケとホソバシラガゴケをミックスしてみた。

感想:石は重いし、土は固いし、蚊には射されまくるし、こんな矮小スペースにも関わらずかなりの重労働だった。今度、機会があれば、造園屋さんの仕事を、じっくり見てみたい。